アジアナンバーワンクラブを決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)2023の決勝第2戦、横浜F・マリノスとアルアイン(UAE)の一戦が日本時間26日午前1時にアルアインのホームのハッザーア・ビンザイード・スタジアムで行われる。
クラブ初のACLタイトルを目指す横浜F・マリノスは、ホームで先勝してアドバンテージを得た。11日の第1戦は、先制されながらも後半17分にFW植中朝日のゴールで追いつくと、後半41分にはMF渡辺皓太の決勝点が生まれた。横浜F・マリノスは、引き分け以上ならばアジアクラブ王座に就くことになり、2025年6月に行われるFIFAクラブワールドカップへの出場が決まる。攻撃の中心は、ACLでチーム得点王のFWアンデルソン・ロペス。さらにFWエウベル、FWヤン・マテウスも含めた前線は攻撃力があり、守りに入らずに攻め続けたいところだ。Jリーグでは4月10日以降の6試合で白星から遠ざかっているのは不安材料だが、これはACLに注力している証としてとらえる。今季から指揮官に就任したハリー・キューウェル監督の采配にも注目したい。
対するアルアインは、背水の陣で挑む。横浜での第1戦は、エースのFWコジョ・フォー・ド・ラバ、左サイドバックのDFエリキが不在だった。ホームではこの2人が復帰する可能性があるだけに、攻撃的なサッカーを仕掛けてくるだろう。監督のエルナン・クレスポは、現役時代にアルゼンチン代表やイタリアのセリエAなどで名を馳せた名FWだった。アルアインは、ここまでのACL13試合で29得点をマークし、1試合平均2.23得点。鋭い得点感覚を持った自身の現役時代同様、指揮官となってもチームに得点力を植え付けている。