EURO2024(ユーロ2024)はいよいよ王者が決定する。世界が注目する決勝は、日本時間15日にスペインとイングランドが激突する。スペインが勝てば単独で史上最多となる4度目の優勝、イングランドが勝てば初優勝となる。
2012年以来の決勝に勝ち上がったスペインと、2大会連続でファイナルへ駒を進めたイングランドの一戦。両チームともに準決勝では逆転勝利を収めて決勝進出を決めた。スペインは、フランス相手に16歳のFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が大会最年少ゴール(16歳362日)で試合を振り出しに戻し、26歳のFWダニ・オルモ(ライプチヒ)の得点で逆転勝利を飾った。
対するイングランドは、オランダに先制を許すも、エースFWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)のPKで追いつき、試合の最終盤には途中出場のFWオリー・ワトキンス(アストンヴィラ)が値千金の決勝ゴールを決めた。この勝利は、イングランドにとってノックアウトステージで3戦連続の逆転勝ちだった。
スペインがユーロ決勝に進出したのは今回で5度目。これはドイツの6度に次ぐ数字だ。決勝での成績は3勝1敗で、敗れたのは1984年のフランス戦。
一方のイングランドはユーロを制覇する11か国目になることを目指している。連続して決勝に進出したのは、西ドイツ(1972年、1976年、1980年)、ソ連(1960年、1964年)、スペイン(2008年、2012年)に次いで4か国目。過去に2大会連続で決勝に敗れたチームは存在しない。史上初のノックアウトステージ3戦連続逆転勝ちで勢いに乗るイングランドは、その流れを最後まで持続できるか注目だ。
両チームの対戦成績は、イングランドが13勝10敗4引き分けと勝ち越している。しかしイングランドは最初の13試合で9勝3敗1分けと圧倒していたが、そこからの14試合ではイングランドの4勝に対してスペインが7勝と上回っている。
スペイン攻撃陣の注目は、準決勝のフランス戦で今大会初ゴールを決めたFWヤマルだ。決勝戦前日に17度目の誕生日を迎える若きストライカーは、バースデー弾を決めて自らの誕生日を祝えるか。また、スペイン代表選手としてはユーロで3試合連続ゴールを決めた初の選手となったFWオルモは目下3得点でイングランドのFWケインらと首位に並んでいるが、決勝でもゴールを決めれば単独得点王の可能性がぐっと近づく。
対するイングランドで特に注目したいのが、MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)、FWブカヨ・サカ(アーセナル)、FWケインの3人。彼らはノックアウトステージで類稀な決定力でイングランドを窮地から救ってきた。スリーライオンズが悲願成就するためにもこの3人の活躍は欠かせない。また、準決勝でFWワトキンスを投入する采配がズバリ的中したギャレス・サウスゲート監督が振るタクトにも注目したい。
BeeBetのオッズ(2024年7月14日9時18分時点)は、スペインの勝利(延長除く)が「2.40」倍に対して、イングランドの勝利(延長除く)が「3.40」倍となっている。注目のキックオフは7月15日(月)午前4時。