エミレーツNBAカップ(旧インシーズン・トーナメント)のクオーターファイナル、オクラホマシティ・サンダーとダラス・マーベリックスの一戦がサンダーのホームで日本時間11日に行われる。昨シーズンのプレイオフ準決勝でも対決し、その時は第5シードのマーベリックスが、第1シードのサンダーに勝利してファイナルまで勝ち上がった。今季もウェスタンカンファレンスの上位に位置するチーム同士の戦いは、ハイレベルな対決となりそうだ。
ウェストのグループBを1位通過して第1シードのサンダーは、直近のレギュラーシーズンでも3連勝中。チームの中心は、NBA7年目を迎えたシェイ・ギルジャス・アレキサンダーだ。彼は1試合平均得点でリーグ4位に位置し、攻撃の要として抜群のパフォーマンスを発揮している。また、ゴール下ではリバウンドでリーグ3位のアイザイア・ハーテンシュタインが支え、サンダーの堅守を支える存在だ。サンダーはリーグ2位の失点を誇るディフェンス力が最大の武器で、相手の攻撃を封じ込めることに長けている。
対するマーベリックスは、ウェストのグループCで2位となりワイルドカード枠でトーナメントラウンドに進出。レギュラーシーズンではリーグ4位の得点力を誇る攻撃型のチームだ。チームの顔であるルカ・ドンチッチは198センチ、104キロというサイズながら、得点、アシスト、リバウンドの全てでリーグトップクラスの成績を残している。さらに、カイリー・アービングとのコンビネーションは、破壊力抜群の攻撃を生み出しており、相手ディフェンスにとって脅威となっている。また、今季加入したクレイ・トンプソンの3ポイントシュートも、チームの攻撃の幅を広げる重要な武器だ。
この試合の注目ポイントは、守備に強みを持つサンダーが、攻撃力の高いマーベリックスをどこまで抑えられるかという点だ。サンダーのディフェンスが機能すれば、アレキサンダーの得点力を軸に主導権を握る展開が予想される。一方、マーベリックスが持ち前のオフェンス力でサンダーのディフェンスを崩せれば、ドンチッチやアービングが得点を重ねることで試合の流れを掴む可能性が高い。
堅守のサンダーと攻撃力に秀でたマーベリックスの一戦は、NBAカップの中でも屈指の好カードといえる。戦術的な駆け引きとエースたちの活躍に注目したい。
ブックメーカー「BeeBet」の勝敗予想オッズ(2024年12月10日13時12分時点)は、サンダーの「1.53」倍に対し、マーベリックスが「2.45」倍となっており、第1シードのサンダーに人気が傾いている。