河村勇輝が所属するメンフィス・グリズリーズは日本時間31日、ホームでウェスタン・カンファレンス2位のヒューストン・ロケッツと対戦する。今季のグリズリーズはロケッツに対して3戦全敗。いずれもリバウンド争いで後れを取っており、今回の試合ではインサイドの攻防が大きな鍵を握る。
日本のファンにとって注目の河村はツーウェイ契約のトランスファーにより、この試合には出場しないことが決定している。しかし、30日に下部チームのメンフィス・ハッスルの一員としてオクラホマシティ・ブルー戦に先発出場し、3ポイントシュート10本中7本成功（Gリーグ自己最多タイ）を含む23得点、2リバウンド、7アシスト、2スティールと圧巻のパフォーマンスを披露した。今季のGリーグでは6試合に出場し、1試合平均18.2得点、7アシスト、2.5リバウンド、3P成功率44.1％と安定した成績を残しており、NBAでの出場機会を得るための準備を進めている。
試合の構図は、リーグ1位のオフェンス力を誇るグリズリーズと、ディフェンスに定評のあるロケッツの対決となる。グリズリーズは1試合平均得点でリーグトップ、リバウンドでもリーグ2位と高い攻撃力を持つ。一方のロケッツはリーグ1位のリバウンド力と、1試合平均失点リーグ5位の堅守を誇り、強固なディフェンスが武器だ。
特に注目したいのは、ゴール下での攻防だ。過去3戦ではロケッツがリバウンド数でグリズリーズを制し、その結果、全勝している。今回の試合では、グリズリーズがインサイドでの戦いにどこまで食い下がれるかがカギとなる。ジャ・モラントの出場可否（右肩の負傷により「出場可能性50％」）も大きな要素となるが、出場できなかった場合、デズモンド・ベインやジャレン・ジャクソンJr.がどれだけリーダーシップを発揮できるかが重要になる。
グリズリーズが得意のオフェンスでロケッツのディフェンスを崩し、リバウンド争いで巻き返すことができるのか。それともロケッツが鉄壁の守備とゴール下の強さで再び勝利を手にするのか。ウェスタン・カンファレンス上位対決として、見どころの多い一戦となりそうだ。
ブックメーカー「BeeBet」の勝敗予想オッズ（2025年1月31日5時49分時点）は、グリズリーズの勝利（延長含む）が「1.48」倍に対し、ロケッツの勝利（延長含む）が「2.60」倍と、ホームのグリズリーズに人気が集まっている。