日本時間12日に行われるエミレーツNBAカップ(旧インシーズン・トーナメント)準々決勝でヒューストン・ロケッツがホームでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。ウェストのグループAを4戦全勝で突破したロケッツが第2シード、一方でグループCを3勝1敗で抜けたウォリアーズは第3シードとして臨む。レギュラーシーズンの順位ではロケッツが3位、ウォリアーズが5位と、わずかな差で並ぶ両チームの戦いに注目が集まる。なお、勝者はすでに準決勝進出を決めているオクラホマシティ・サンダーと対戦する。
ロケッツの特徴はチーム全体の総合力だ。突出したスタッツを持つ選手はいないものの、リバウンドではリーグ1位、失点も3位と、守備力を武器に勝ち上がってきた。特に若手選手たちのエネルギッシュなプレーが印象的で、攻守のバランスが取れたスタイルがチームの強みだ。
一方、ウォリアーズはステフィン・カリーという絶対的なエースを擁する。卓越したシュート力で得点を量産し、チームに安定感をもたらしている。また、ドレイモンド・グリーンやアンドリュー・ウィギンズといった経験豊富な選手が脇を固めることで、攻守両面で頼れる存在となっている。ウォリアーズもロケッツと同様にリバウンド力に優れ、リーグ2位を誇るほか、失点も6位と守備の堅さが光る。
この試合の最大の見どころは、リバウンドと守備を武器とする両チームの接戦だ。ロケッツの若い選手たちがカリーの圧倒的なオフェンスにどう対応するのか、また、ウォリアーズがロケッツの組織的な守備をどう崩していくのかが勝負の鍵を握る。特に、ロケッツのペイントエリアでの戦いと、ウォリアーズの外角シュートの精度が試合の流れを左右するポイントとなるだろう。
守備力に定評のある両チームだが、それぞれ異なるスタイルを持つ戦術の対決は、ファンにとって見応えのある試合となるはずだ。果たして、ロケッツの組織力が勝るのか、それともカリー率いるウォリアーズの経験が勝負を決めるのか。NBAカップ決勝進出を懸けた熱戦が期待される。
ブックメーカー「BeeBet」の勝敗予想オッズ(2024年12月11日15時25分時点)は、ロケッツの「1.75」倍に対し、ウォリアーズが「2.05」倍となっており、ホームのロケッツに人気が傾いている。