NFLは、日本時間20日からレギュラーシーズン第16週に突入する。3週を残して、すでにプレーオフを決めたのは7チーム。AFCが3枠、NFCが4枠と残りのイスをかけた熾烈な戦いがまます激化する。今週も注目度が高い週となる。
ロサンゼルス・チャージャース対デンバー・ブロンコス
ブロンコスとチャージャースは、フィラデルフィア・イーグルスと並び今シーズンのNFL最少失点ディフェンス(1試合平均17.6失点)を誇る。ブロンコスは49サックで今シーズンリーグトップを記録している。
ブロンコスのLBニック・ボニットは第15週に50ヤードのファンブルリターンタッチダウンを記録し、第13週(チームの第14週の休み前)には71ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを達成。これにより、連続試合で50ヤード以上のディフェンスタッチダウンを記録したNFL史上初のラインバッカーとなった。
チャージャーズのクォーターバック、ジャスティン・ハーバートは、2020年のNFLデビュー以来、通算20,182パスヤードを記録。プロフットボール殿堂入り選手のペイトン・マニング(20,618パスヤード)に並び、NFL史上初の5シーズンで20,000パスヤード以上を記録した2人目の選手となった。
試合は僅差のゲームが予想され、ブロンコスのボー・ニックス、チャージャースのハーバートと両QBの出来が試合のカギを握るだろう
カンザスシティ・チーフス対ヒューストン・テキサンズ
先週、テキサンズはAFC南地区のタイトルを2年連続で獲得。ヘッドコーチのデメコ・ライアンズは、2000年以降で最初の2シーズンで地区優勝を果たした6人目のヘッドコーチとなった。
第15週では、チーフスのQBパトリック・マホームズがキャリア通算87回目のレギュラーシーズン勝利を記録。これにより、トム・ブレイディ(86勝)とラッセル・ウィルソン(86勝)を上回り、NFL史上初の8シーズンで最多勝利を挙げたスターターQBとなった。
今季ここまで13勝1敗のチーフスは、10勝がワンポゼッション差の勝利と接戦での強さを発揮している。対するテキサンズは2年目のQB、C.J.ストラウドを軸にチーフスの堅い守備を崩したい。
ボルティモア・レイブンズ対ピッツバーグ・スティーラーズ
第15週、スティーラーズは過去5シーズンで4度目となるプレーオフ進出を決定。一方、レイヴンズはニューヨーク・ジャイアンツに35-14で勝利し、今シーズンリーグ最多となる6試合目の35得点以上を記録した。第11週では、スティーラーズがレイブンズを18-16で下し、キッカーのクリス・ボズウェルがフィールドゴールを6本すべて成功させて勝利に貢献した。
AFC北地区の首位攻防戦。レイブンズはQBラマー・ジャクソンは今シーズン、NFL2位となる34タッチダウンパスを記録しており、チームの最初の14試合で「30タッチダウンパス+インターセプト3以下(3)」を達成したNFL史上初の選手となるなど絶好調。対するスティーラーズは、LBのT.J.ワットを中心とした伝統の強力守備「スティールカーテン」で対抗する。
ワシントン・コマンダース対フィラデルフィア・イーグルス
イーグルスは球団記録となる10連勝を達成。中でも、今シーズンから加入したRBセイクオン・バークリーは、球団記録となる1,688ラッシングヤードとNFLトップの1,964スクリーンヤードを記録してイーグルスの地上戦をけん引している。この週、NFL史上4人目の「新人ではないが、加入初年度に2,000スクリーンヤードを達成した選手」となる可能性がある。
一方のコマンダースは、QBジェイデン・ダニエルズは今季3,045パスヤードと656ラッシングヤードを記録しており、ロバート・グリフィン3世(2012年)、カイラー・マレー(2019年)、キャム・ニュートン(2011年)に続く、3,000パスヤードと500ラッシングヤード以上を記録したNFL史上4人目のルーキーQBとなった。
NFC東地区のライバル対決は、加入1年目の選手に注目したい。
シアトル・シーホークス対ミネソタ・バイキングス
バイキングスは第16週を迎えるにあたり7連勝中で、ヘッドコーチのケビン・オコンネルの下で3シーズン中2度目のプレーオフ進出を決めた。
バイキングスのWRジャスティン・ジェファーソンは今シーズン1,243レシービングヤードでNFL2位にランクイン。バイキングスに移籍して才能が開花した2018年のドラフト1巡3位(ジェッツが指名)のQBサム・ダーノルドとホットラインを形成している。
一方のシーホークスは前週で連勝が4でストップし、NFC西地区首位から陥落。QBジーノ・スミスが膝を負傷して途中退場したが、今週は復帰できる模様だ。スミスが復帰することでリーグ3位のパス攻撃は問題なさそうだが、勝負のカギを握るのはリーグ28位のラン攻撃だ。
勝敗予想オッズ
(ブックメーカー「BeeBet」のオッズは2024年12月19日9時19分時点)
注:すべてのオッズは延長を含む
注:試合日時は日本時間
注:下段がホーム
WEEK 16
日程 | 対戦カード(後者がホーム) | 予想オッズ |
---|---|---|
12月20日(金) 10:15 |
デンバー・ブロンコス ロサンゼルス・チャージャース |
ブロンコス勝利:2.20 チャージャース勝利:1.65 |
12月22日(日) 3:00 |
ヒューストン・テキサンズ カンザスシティ・チーフス |
テキサンズ勝利:2.40 チーフス勝利:1.53 |
12月22日(日) 6:30 |
ピッツバーグ・スティーラーズ ボルティモア・レイブンズ |
スティーラーズ勝利:3.40 レイブンズ勝利:1.30 |
12月23日(月) 3:00 |
ニューヨーク・ジャイアンツ アトランタ・ファルコンズ |
ジャイアンツ勝利:4.60 ファルコンズ勝利:1.20 |
12月23日(月) 3:00 |
アリゾナ・カーディナルス カロライナ・パンサーズ |
カーディナルス勝利:1.40 パンサーズ勝利:2.80 |
12月23日(月) 3:00 |
デトロイト・ライオンズ シカゴ・ベアーズ |
ライオンズ勝利:1.30 ベアーズ勝利:3.30 |
12月23日(月) 3:00 |
テネシー・タイタンズ インディアナポリス・コルツ |
タイタンズ勝利:2.50 コルツ勝利:1.50 |
12月23日(月) 3:00 |
ロサンゼルス・ラムズ ニューヨーク・ジェッツ |
ラムズ勝利:1.53 ジェッツ勝利:2.40 |
12月23日(月) 3:00 |
フィラデルフィア・イーグルス ワシントン・コマンダース |
イーグルス勝利:1.50 コマンダース勝利:2.45 |
12月23日(月) 3:00 |
クリーブランド・ブラウンズ シンシナティ・ベンガルズ |
ブラウンズ勝利:4.20 ベンガルズ勝利:1.22 |
12月23日(月) 6:05 |
ミネソタ・バイキングス シアトル・シーホークス |
バイキングス勝利:1.62 シーホークス勝利:2.20 |
12月23日(月) 6:25 |
ニューイングランド・ペイトリオッツ バッファロー・ビルズ |
ペイトリオッツ勝利:8.00 ビルズ勝利:1.08 |
12月23日(月) 6:25 |
ジャクソンビル・ジャガーズ ラスベガス・レイダース |
ジャガーズ勝利:1.93 レイダース勝利:1.80 |
12月23日(月) 6:25 |
サンフランシスコ・49ers マイアミ・ドルフィンズ |
49ers勝利:1.95 ドルフィンズ勝利:1.80 |
12月23日(月) 10:20 |
タンパベイ・バッカニアーズ ダラス・カウボーイズ |
バッカニアーズ勝利:1.45 カウボーイズ勝利:2.60 |
12月24日(火) 10:15 |
ニューオリンズ・セインツ グリーンベイ・パッカーズ |
セインツ勝利:8.00 パッカーズ勝利:1.08 |