オリックス・バファローズ対阪神タイガースの3連戦が11日から京セラドーム大阪で行われる。初戦の先発予定は、オリックスが曽谷龍平、阪神は村上頌樹。
昨年の日本シリーズのリマッチ。昨シーズンの頂上決戦は最終戦までもつれ、阪神の38年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。今季は両チームともなかなか調子が上がらなかったが、ここにきてともに連勝と波に乗ってきた。
オリックスは、西川龍馬を4番に据えてから潮目が変わってきた。5日から4番に座る西川は、6日から4試合連続で勝利打点をマーク。読売ジャイアンツとの3連戦では、すべての試合で初回に先制打を放ち、3タテに貢献した。西川を4番に起用してから5連勝中のチームは、初回の攻撃で先制して主導権を握り、先行逃げ切りを図りたい。先発予定の曽谷は、2年前のドラフト1位左腕。今季は7試合に先発して3勝2敗、防御率2.93をマーク。5月25日の埼玉西武ライオンズ戦では7回途中で6失点の乱調だったが、前回登板の6月2日の中日ドラゴンズ戦では7回無失点ときっちりと修正してきた。
対する阪神は、6月6日に貯金が底をついたがそこから3連勝。6月に入って5試合連続で1試合2点以下だった攻撃陣は、7日からの西武との3連戦は1試合平均4点と調子を取り戻しつつある。猛虎打線復活の要因は、佐藤輝明の復帰だろう。不調のため5月半ばから戦列を離れていた佐藤は、西武戦から1軍に合流。3連戦で打棒復活とまではいかないまでも、低迷していた打線の起爆剤になったことは間違いないはずだ。佐藤のバットが快音を響かせれば、昨季王者は上昇気流に乗っていくはずだ。先発マウンドを任される村上は、4月30日を最後に1か月以上も白星から見放されているが、その間の4試合で打線の援護がわずかに5点。復活しつつある打線のサポートを得て、今季3勝目を狙う。
BeeBetのオッズ(日本時間6月11日5時17分時点)は、阪神の勝利(延長含む)が「1.68」倍に対し、オリックスのそれが「2.05」倍。5.5点以上に設定された総得点のオーバー/アンダーは、オーバーが「1.90」倍に対し、アンダーが「1.80」倍となっており、投手戦が予想される。