北海道日本ハムファイターズとオリックス・バファローズの一戦が21日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われる。日本ハムは山崎福也、オリックスはエスピノーザが先発予定となっている。
現在首位から6ゲーム差でパ・リーグ2位の日本ハムは、就任3年目を迎える新庄剛志監督の掲げる「セコセコ野球」が浸透してきている。相手の防げない点の取り方をして守り勝つ。昨季は1点差試合が両リーグワーストの17勝31敗と勝負弱さが目立ったが、今季は8勝3敗と接戦をものにしているのは地力がついた証だ。チームが連敗中の中で先発マウンドに上がる山崎は、今季ここまで7試合に先発登板して4勝1敗、防御率1.79と移籍初年度でエース級の働きをしている。オリックス戦は今季初登板だが、古巣相手にも持ち味の緩急つけた投球で抑え、チームの連敗脱出に貢献したいところだ。
対するオリックスは、17勝21敗でリーグ4位だが、目下2連勝中と調子を上げてきている。先発予定のエスピノーザは、勝利数(4)と防御率(1.35)でチームトップの数字をマークし、来日1年目から存在感を示している。5月4日の日本ハム戦では6回を投げて8安打を浴びながらも1失点の粘投で勝利投手となった。ベネズエラ出身の26歳右腕は、今季6試合の登板でクオリティスタート率が80%以上と試合を作れる安定感がある。
BeeBetのオッズ(日本時間5月21日午前6時時点)は、日本ハムの勝利(延長含む)が「1.88」倍に対し、オリックスのそれが「1.82」倍とパ・リーグ3連覇中のオリックスがやや優勢。ただ、ここまでの3カードでは、初戦を日本ハムがすべて取っていることを予想する上で見逃してはならない。両チーム合わせた合計得点のオーバー/アンダーに目を向けてみると、5.5得点以上が「1.95」倍で、5.5得点以下が「1.77」倍となっており、投手戦が予想される。