シカゴ・カブスは日本時間30日、敵地でミルウォーキー・ブリュワーズと対戦する。カブスは今永昇太が中10日で今季10度目の先発マウンドに上がる。
前回24日のセントルイス・カーディナルス戦が悪天候のため中止となり、先発が流れた今永。スライド登板も可能だったそうだが、クレイグ・カウンセル監督は先を見据えた措置で今永に十分な休息を与えた。今永は、今季ここまで9試合に登板して5勝0敗、防御率0.84。メジャーデビュー9試合で防御率0.84は、1913年に防御率が公式記録になってから誰も達成していない驚異的な記録だ。さらに今回の先発は、1973年にスティーブ・ロジャースがマークしたメジャーデビューから10試合先発の防御率1.19のメジャー記録更新に期待がかかる。
今永が今季初対戦となるブリュワーズは、カブスと同じナショナル・リーグ中地区に所属し、今季ここまで31勝23敗で地区1位を快走している。ブリュワーズ打線で気を付けたいのは、主に2番を任されるウィリアム・コントレラスと3番のクリスチャン・イエリチだ。右打者のコントレラスは、シュアな打撃が持ち味で、リーグ4位の打率.330をマークしている。イエリチは、メジャー12年目の左打者で、 2018年から2年連続で首位打者に輝き、2018年にはナ・リーグMVPに選ばれた実績を持つ好打者だ。
カブスの鈴木誠也は、4月半ばから1カ月ほど戦列を離れた影響からか、今季はここまで打率.248、16打点、4本塁打の成績。ただ、目下5試合連続ヒットを継続中で、5月16日以来の一発で今永を援護したい。
BeeBetのオッズ(日本時間2024年5月29日12時時点)を見てみると、カブスの勝利(延長含む)が「1.75」倍に対して、ブリュワーズの勝利(延長含む)が「2.15」倍と今永が先発するカブスに人気が集まっている。さらに、得点差の勝敗では、カブスの3点差以上勝利が「2.80」倍で最も人気を集めており、今永に信頼が寄せられている証だろう。