2020年10月。井上尚弥は「モンスター」の実力を展示すべく、ラスベガスに初上陸した。対戦相手はジェイソン・モロニー。無観客試合という異例のシチュエーションの中、7回KO勝利を摘み、米メディアを驚かせた。その爆発力に、「本当に怪物が存在した」と美語が飛び交い、北米市場における井上の名前は深く刻まれた。
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約5年ぶりのラスベガス-カルデナス戦で問われる存在感
2025年5月。井上は、世界4団体統一王者としてラスベガスの地を再び踏む。対戦相手ラモン・カルデナスはアンダードッグファイトを経験した潜在力者だが、この地で敗れば井上のブランドに少なからず傷がつく。KO勝利をものにし、「現代パウンドフォーパウンド(PFP)最強」の地位を確たるものにできるか。ラスベガスの観客の前で、真の強さを証明する戦いとなる。
世界的スターへ-次に見据えるターゲットは?
カルデナス戦の先に見据えるのは、アメリカ市場での本格的拡張だ。フェザー経への階級アップは当然のこと、その先にはメキシコのWBOスーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(2階級上)やテオフィモ・ロペス(3階級上)とのドリームマッチも期待される。
ただし、現在の階級差は明らかで、井上はスーパーバンタム級(55.3kg)、ロペスはスーパーライト級(63.5kg)と、両者の対戦は直接的に計画されているわけではない。
とはいえ、両者はいずれも「相手を対戦目標にしている」と示してきた経緯があり、今後階級が緩和されれば、大型戦として実現する可能性はあり得る。
ラスベガスを跡地に、井上尚弥の新たな飛躍が始まる。