WBA世界ライト級王者のジャーボンテイ・デービスが、日本時間3月2日にリングへ復帰。舞台はブルックリンのバークレイズ・センターで、WBA世界ライト級王座をかけてラモン・ローチと対戦する。
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3階級制覇王者のデービス(30勝0敗)は、2023年にライアン・ガルシアを下して以来、わずか1試合しか戦っていない。2012年のゴールデングローブ覇者は法的トラブルでキャリアが中断していたが、フランク・マーティン戦で復帰を果たし、見事勝利を収めた。
ノックアウトアーティストとして知られるデービスは、ローチを新たにKOリストへ加える準備は万端だ。
「ローチには痛い目を見てもらう。自分に言い聞かせて気合を入れているんだろうが、結局はスキルの差が勝敗を決める。ノックアウトはホームランと同じ。完ぺきに捉えたときの感触が最高なんだ」とデービスは自信を見せている。
ローチ(25勝1敗1分)は、この試合に向け階級を上げて挑む。現在WBAスーパーフェザー級王者であり、6連勝中。自身がアンダードッグであることを理解しつつも、試合後には新たなベルトを腰に巻くことに自信を見せる。
「確かに今回は大一番。でも全力を尽くすだけ。身体も精神面も最高の状態に仕上げてきた。これがすべてだし、2階級制覇は夢の実現だ」とローチは語る。
ここでは、この注目の一戦のオッズと最終予想を紹介する。
ジャーボンテイ・デービス vs. ラモン・ローチ オッズ
海外ブックメーカーによると、
- デービス勝利:-2000(圧倒的本命)
- ローチ勝利:+1040(大穴)
デービス vs. ローチのベッティングトレンド(海外ブックメーカー提供)
- デービスKO/TKO勝利:-470
- デービス判定勝利:+460
- ローチKO/TKO勝利:+1500
- ローチ判定勝利:+2100
- 引き分け:+2400
デービス vs. ローチ オッズ・最終予想
アマチュア時代にデービスに2戦2敗しているローチだが、元スパーリングパートナーとしてデービスを完全に分析できていると自信を持つ。この自信が本物かどうかは、試合当日に明らかになる。
デービスはボクシング界屈指の実力者であり、+/-スタッツ(ヒットと被弾の差)は+14.7で全体7位。
1ラウンドあたりの平均パンチ数は32.2発、命中率は36%と高精度。
これまでの30勝のうち28勝がKO勝利という驚異的なフィニッシュ率を誇る。
前戦のフランク・マーティン戦では、パワーパンチのヒット数で37対31と若干劣ったが、デービスのパワーパンチ命中率は53%と非常に高く、限られたパンチ数で効果的にダメージを与えるスタイルが際立った。
ライアン・ガルシア戦でもパワーパンチ命中率は43%を記録。必要最低限のパンチでガルシアを沈めた。なお、同試合にはリハイドレーション(体重戻し)制限があり、それもデービスに有利に働いた。
一方のローチは、WBAスーパーフェザー級王者としての経験を持ち、フィアガル・マックローリー戦では3度のダウンを奪ってTKO勝利。
また、ヘクター・ルイス・ガルシア戦では409発中118発をヒットし、パワーパンチでも79対62と上回るなど、接近戦でも強さを発揮した。
ちなみにデービスもヘクター・ルイス・ガルシア戦でパワーパンチを73発ヒットさせており、比較対象として興味深い。
ローチはデービスのパワーに耐え、逆に自分のペースに持ち込む必要がある。階級アップによる影響がどこまで出るか、そしてデービスが序盤の様子見スタイルをどこまで修正するかがポイントになる。
ローチは間違いなくデービスにとって近年で最も厄介な相手となる可能性はあるが、デービスは最終的には順応し、自慢のカウンターでダメージを蓄積させていく展開が濃厚。
序盤こそ接戦になるかもしれないが、デービスが中盤からペースを掌握し、後半にフィニッシュする可能性が高い。
最終予想:デービス9回TKO勝利