オールスター前日に行われるホームランダービー。球宴を彩るアーチストたちの競演は、日本時間16日にテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで開催される。各リーグ本塁打トップの大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は欠場するが、総勢8名の強打者が参戦する。
ホームランダービーのルールは?
今年のホームランダービーは通常とは異なるフォーマットで開催される。出場選手8名に変わりはないが、1回戦は全8選手が同じ持ち時間で本数を競う。上位4名が準決勝に進出し、準決勝からはトーナメント形式となる。準決勝のシード順は1回戦のホームラン数によって決定され、同数の場合は1回戦の最長飛距離によって順位が決められる。
1回戦と準決勝は制限時間3分(タイムアウト1回)で、球数が40球。それとは別に3つの「ボーナスアウト」が用意されており、本塁打以外をすべてアウトとカウントして、3アウトになるまでスイングを続けることができる。ボーナス期間中に飛距離425フィート(約130メートル)以上の本塁打を放つと、4つ目の「ボーナスアウト」が追加されるルールとなっている。決勝のみ制限時間2分、球数は27球で、ボーナスのルールは1回戦・準決勝と同様となっている。フォームの始まり
出場選手
ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)
今季の本塁打数:27本
今季の最長飛距離本塁打:131メートル
2023年に28本のホームランを打ち新人王を獲得。今季もその勢いを持続し、すでに昨年の本数に追いつく勢いだ。
ピート・アロンソ(ニューヨーク・メッツ)
今季の本塁打数:18本
今季の最長飛距離本塁打:136メートル
2019年以降5年連続の出場(コロナ禍で行われなかった2020年は除く)。2019年と2021年に優勝しているアロンソは、もし今年も優勝すれば、ケン・グリフィーJrと並び史上最多となる。
アレク・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)
今季の本塁打数:11本
今季の最長飛距離本塁打:130メートル
ホームラン数こそ多くないが、パワーヒッターのボーム。今季11本塁打のうち、4本は126メートル以上飛ばしている。
ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)
今季の本塁打数:15本
今季の最長飛距離本塁打:143メートル
2023年に球団史上初の30本塁打、30盗塁を記録してブレーク。今年もさらに成績を伸ばし、初のオールスター選出を果たした。父親は、元MLB投手で142勝をマークしたボビー・ウィット。
マルセル・オズナ(アトランタ・ブレーブス)
今季の本塁打数:24本
今季の最長飛距離本塁打:136メートル
ホームランダービー初出場のオズナは、2023年に初めて40本塁打に到達。今季もその大台に乗せるチャンスは十分にある。
ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)
今季の本塁打数:23本
今季の最長飛距離本塁打:133メートル
12年目にして初のシーズン40本塁打が視野に入っている31歳の大砲。2022年以来2度目のホームランダービーの舞台に立つ。
アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)
今季の本塁打数:17本
今季の最長飛距離本塁打:130メートル
ホストチームを代表するガルシアは、史上4人目の本拠地でのホームランダービー優勝を目指す。過去には1990年のライン・サンドバーグ(シカゴ・カブス)、2015年のトッド・フレイジャー(シンシナティ・レッズ)、そして2018年のブライス・ハーパー(当時ワシントン・ナショナルズ)が達成している。
テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)
今季の本塁打数:19本
今季の最長飛距離本塁打:131メートル
大谷翔平と同僚のスラッガー。今季はホームランダービー2度目の出場を果たし、キャリア2度目のシーズン30本塁打到達のチャンスを得ている。
優勝者予想オッズ(2024年7月15日午前8時40分時点)
ピート・アロンソ 4.20倍
マルセル・オズナ 4.80倍
ガナー・ヘンダーソン 5.80倍
アドリス・ガルシア 6.00倍
ボビー・ウィットJr. 6.50倍
テオスカー・ヘルナンデス 11.00倍
ホセ・ラミレス 14.00倍
アレク・ボーム 17.00倍