メジャーリーグは残り試合が20試合を切り、レギュラーシーズンもいよいよ大詰めを迎えている。地区優勝争いが激化する中、注目が集まるのは両リーグの本塁打王争い。ここでは、その注目選手を交えて予想をお届けする。(記事内の記録は2024年9月10日時点)
ナショナル・リーグの本塁打王争い:大谷翔平が独走!
ナ・リーグの本塁打王争いは、現在ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が圧倒的なリードを広げている。46本塁打を放ち、2位のアトランタ・ブレーブスのマルセル・オズナに9本差をつけ、独走状態に突入。昨年も本塁打王に輝いた大谷が、このまま2年連続のタイトル獲得へと突き進むか、大きな注目を集めている。
特に注目すべきは、大谷がア・ナ両リーグで本塁打王に輝く可能性がある点。これはMLB史上わずか4人しか達成していない偉業であり、歴史に名を刻むチャンスだ。
しかし、大谷を追うオズナも油断はできない。一時は大谷を上回るペースで本塁打を量産していたが、8月に入ってから調子を落とし、最近はやや失速。しかし、昨季40本塁打をマークした実績を持ち、まだまだ巻き返しの可能性は十分だ。
3位のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は34本塁打。打率が低迷しつつも、一発長打の魅力で常に大谷を脅かす存在だ。今季もリーグ3位の三振数を誇るシュワーバーだが、豪快な打撃には、いつ大谷に迫るか予測できないスリルがある。
アメリカン・リーグ:アーロン・ジャッジが記録更新に挑む
アメリカン・リーグでは、昨年の本塁打王アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が独走。すでに51本塁打を記録し、自身が持つMLBシーズン最多本塁打記録(62本)を更新できるかが今後の大きな焦点となる。
アンソニー・サンタンダー(ボルティモア・オリオールズ)は40本塁打で2位に位置。昨年33本塁打を打ったサンタンダーだが、今季はその記録を大幅に更新中で、残り試合でジャッジに追いつく可能性もわずかながらも残されている。
フアン・ソト(ヤンキース)は38本塁打で3位。25歳の若きスターは、ジャッジと共にヤンキースの打線を支える存在。ソトのパワーと確実性は、シーズン終盤にさらなる一発を期待させる。
本塁打王争いは、シーズン最終盤に向けてますます白熱。大谷やジャッジの独走状態が続くのか、それとも追い上げが見られるのか、今後の展開に目が離せない。