セ・リーグCSファイナルステージ第1戦は16日、読売ジャイアンツと横浜DeNAベイスターズが東京ドームで対戦する。6戦で3勝したチームが日本シリーズに進める。
リーグ優勝を果たした巨人は、2週間ぶりの実戦となる。この期間が吉と出るか凶と出るか。リーグ優勝の原動力となったのは、12球団一の防御率を誇る投手陣。昨季はプロ入り以来自己ワーストの4勝に終わった菅野智之が、15勝3敗と完全復活を果たした。さらに、戸郷翔征が12勝8敗、山﨑伊織も10勝6敗と続き、この3投手で貯金20作ったことが大きかった。打線は、主砲の岡本和真をはじめ、チームトップの打率.287をマークした吉川尚輝、1番で核弾頭の働きをする丸佳浩と厚みがある。
対する横浜は、リーグ戦3位からの下剋上を目指す。阪神タイガースとのファーストステージは打棒が爆発して打ち勝った。牧秀悟は2試合で打率.625、佐野恵太も打率.444と絶好調。さらに今季のレギュラーシーズンでわずか4打点だった戸柱恭孝は、2戦目で5打点をマークして勝利に貢献した。その一方で、東克樹、宮崎敏郎とけが人が続出したことが不安材料。宮崎は状態次第だが、東の出場は厳しそう。エースが抜けた穴は、自慢の打線でカバーしたい。
巨人の先発予定は戸郷。3年連続12勝をマークしている24歳の右腕は、今季の横浜戦で1勝2敗ながら防御率1.54。5度の先発すべてがクオリティスタート(6回以上、3失点以下)と安定感抜群だ。
対する横浜は、ケイに初戦の先発マウンドを任せる。来日1年目の左腕は、今季の巨人戦では1勝5敗、防御率4.64と分が悪い。9月26日の対戦でも2回途中6失点と炎上しただけに、立ち上がりを慎重に入りたい
短期決戦では初戦を制することが大きな意味を持つ。1勝のアドバンテージがある巨人は、初戦を制すれば大きなアドバンテージになる。対する横浜も、ポストシーズン2連勝中と勢いがあり、初戦から目の離せない一戦となりそうだ。
ブックメーカー「BeeBet」のオッズ(2024年10月16日8時6分時点)は、巨人の勝利(延長含む)が「1.60」倍に対し、横浜の勝利(延長含む)が「2.25」倍となっている。