ロサンゼルス・ドジャースは日本時間30日、敵地でコロラド・ロッキーズとの3連戦最終戦に臨む。注目は、ナショナル・リーグ打率2位につける大谷翔平が首位打者のタイトルを狙い、87年ぶりの三冠王に挑むことだ。すでに本塁打王と打点王をほぼ手中に収めている大谷にとって、首位打者を逆転しての三冠王達成は、シーズンを象徴する歴史的快挙となる。
29日のロッキーズ戦で、大谷は5打数2安打と躍動し、打率を.310に上昇させた。しかし、打率1位のルイス・アラエス(サンディエゴ・パドレス)は29日の試合を欠場し、打率.314のまま。アラエスが最終戦も欠場すれば、大谷は5打数4安打を放つことで逆転首位打者となる可能性がある。今季4度の1試合4安打を記録している大谷は、そのうち3度を9月に達成しており、レギュラーシーズン最終戦での大逆転に期待がかかる。
さらに、大谷が4安打を放てば、2010年のイチロー以来、日本人メジャーリーガーとして14年ぶりにシーズン200安打を達成することになる。歴史を次々と塗り替える大谷が、レギュラーシーズン最後の舞台でも「神がかり的なパフォーマンス」を見せるのか、ファンの期待は最高潮だ。
ロッキーズの先発予定は28歳右腕、ライアン・フェルトナー。今季3勝10敗、防御率4.66と低迷しているものの、フォーシームを軸に多彩な変化球を操る。大谷とは6月20日に対戦し、3打数1安打。フェルトナーの投球が、大谷の偉業達成を阻むことができるのか、それとも大谷が再び圧倒的な存在感を見せるのか、注目の一戦となる。
ブックメーカー「BeeBet」の勝敗予想オッズ(2024年9月29日21時35分)は、ドジャースの勝利(延長含む)が「1.65」倍に対し、ロッキーズの勝利(延長含む)が「2.30倍」と、3連戦で2連勝のドジャースに人気が傾いている。