メジャーリーグは残り試合が20試合を切り、レギュラーシーズンも終盤に差し掛かっている。地区優勝争いと並行して、個人タイトルの行方にも注目が集まる。今回は首位打者争いに焦点を当て、注目選手と予想を紹介する。
ナショナル・リーグ:大谷の三冠王へ唯一の障壁
ナ・リーグの首位打者争いでは、ルイス・アラエス(サンディエゴ・パドレス)が一歩リード。バットコントロールに優れ、三振の少ないアラエスは、昨年も首位打者に輝いた実力者で、今季も安定した打撃を続けている。
一方、大谷翔平は本塁打と打点のタイトルを手中にする可能性はあるが、三冠王に向けて首位打者だけが高い壁となっている。残り17試合で1試合5打席立つと計算して、85打数26安打(打率.305)なら打率.308まで伸びるので、逆転のチャンスは十分にある。
アトランタ・ブレーブスのマルセル・オズナが2位につけ、首位打者の座を狙っているほか、トレー・ターナーやブライス・ハーパー(ともにフィラデルフィア・フィリーズ)も射程圏内にいる。
アメリカン・リーグ:ウィットJrとジャッジの争いか
ア・リーグでは、ミルウォーキー・ブリュワーズのボビー・ウィットJrが打率.334で首位打者争いをリードしている。ウィットは30本塁打、99打点、28盗塁といった成績も残しており、今季のMVP候補の1人でもある。
ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジも打率.320で追随しており、本塁打と打点のタイトルに加えて、打率でもトップに立てば2012年のミゲール・カブレラ以来の三冠王が見えてくる。
その他、トロント・ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロJrや、ヒューストン・アストロズのヨルダン・アルバレス、ホセ・アルトゥーベも首位打者圏内に位置している。
まとめ
MLB首位打者争いは、大谷翔平を含む多くのスター選手が繰り広げる激しい戦いだ。特に大谷が三冠王に輝くかどうかは、野球界に新たな歴史を刻む瞬間となるだろう。