NBAはプレーオフの熱い戦いが繰り広げられている中、各賞の受賞者が決まった。
2023/24シーズンの今季は、まず最優秀躍進選手賞(モスト・インプルーブド・プレイヤー/Most Improved Player/MIP)が発表され、その後にシックスマン賞(6thマン/Sixth Man of the Year)、最優秀クラッチ選手賞(Clutch Player of the Year)、そして最優秀コーチ賞(コーチ・オブ・ザ・イヤー/Coach of the Year/COY)の受賞者が続く。最後に称えられる3つの賞の受賞者は、最優秀新人賞(ルーキー・オブ・ジ・イヤー)、最優秀守備選手賞(ディフェンシブプレイヤー・オブ・ジ・イヤー)、最優秀選手賞(モスト・バリュアブル・プレイヤー/Most Valuable Player/MVP)だ。
ここでは各賞の受賞者をまとめる。
2023/2024 NBAアウォーズ
(受賞者は太字)
最優秀選手賞
ファイナリスト
- 二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)
- ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
- シェイ・ギルジャス-アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
ヨキッチがここ4シーズンで3度目のMVPに選ばれた。29歳のヨキッチは、ナゲッツをリーグ2位タイの成績に導き、1試合平均26.4得点、12.4リバウンド、9.0アシスト、1.4スティールを記録し、世界最高の選手としての地位を確立した。
Denver Nuggets center Nikola Jokić is the recipient of the Michael Jordan Trophy as the 2023-24 Kia NBA Most Valuable Player. pic.twitter.com/CeKSGycIB4
— NBA Communications (@NBAPR) May 8, 2024
最優秀新人賞
- ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)
- チェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)
- ブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)
驚くことではないが、ウェンバンヤマが今季の新人王に輝いた。スパーズのスーパースターは、1試合平均21.4得点、10.6リバウンド、3.9アシスト、1.2スティール、そしてリーグトップの1試合平均3.6ブロックを記録した。
米メディア「The Athletic」の記者によると、彼はリーグ史上初めて、1シーズンで1,500得点、700リバウンド、250アシスト、250ブロック、そして100本の3ポイントシュートを記録した選手となった。
Your Rookie Of The Year is leaving his mark on the NBA in more ways than one 📈🙌 pic.twitter.com/btKvfmgktJ
— NBA UK (@NBAUK) May 7, 2024
ウェンバンヤマは、ラルフ・サンプソン、デビッド・ロビンソン、ブレイク・グリフィン、デイミアン・リラード、カール-アンソニー・タウンズ並び、満場一致での選出となった。
なお、サンダーのホルムグレンとホーネッツのミラーがそれぞれ2位と3位に入り、マイアミ・ヒートのハイメ・ハケスJr.とゴールデンステイト・ウォリアーズのブランディン・ポジェムスキーがトップ5を締めくくった。
最優秀守備選手賞
ファイナリスト
- ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)
- ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)
ゴベアは2023-24年の最優秀守備選手賞に選ばれ歴史を刻んだ。彼はティンバーウルブズを56勝26敗の成績で西カンファレンスの第3シードに導いた。
身長7フィート1インチ(約216センチ)のセンターは、これで4回目の受賞となり、ベン・ウォレスとディケンベ・ムトンボの史上最多記録に並んだ。
Rudy Gobert has been named the Kia NBA Defensive Player of the Year for a record-tying fourth time.
The 7-1 native of France joins Dikembe Mutombo and Ben Wallace as the only four-time winners of the award, which has been presented annually since the 1982-83 season.
Gobert is… pic.twitter.com/dANbFm1JMy
— NBA Communications (@NBAPR) May 7, 2024
シックスマン賞
ファイナリスト
- ナズ・リード(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- マリク・モンク(サクラメント・キングス)
- ボビー・ポーティス(ミルウォーキー・バックス)
ティンバーウルブズのリードは、ファイナリストのモンクとポーティスを破り、フランチャイズ史上初のシックスマン賞の受賞者となった。
リードは、今季81試合で平均13.5得点、5.2リバウンド、1.3アシストを記録し、シューティングスプリットは.477(フィールドゴール成功率)/.414(スリーポイント成功率)/.736(フリースロー成功率)。
Minnesota Timberwolves center-forward Naz Reid is the recipient of the John Havlicek Trophy as the 2023-24 Kia NBA Sixth Man of the Year. pic.twitter.com/NhIHN5sQV7
— NBA Communications (@NBAPR) April 24, 2024
モンクは2位に入り、リードに10ポイント差で及ばなかった。リードは352ポイントを獲得し、モンクは342ポイントだった。3位のポーティスは、トータル81ポイントだった。
最優秀躍進選手賞
ファイナリスト
- タイリース・マクシー(フィラデルフィア・76ers)
- アルペラン・シェングン(ヒューストン・ロケッツ)
- コビー・ホワイト(シカゴ・ブルズ)
最終投票では、マクシーがホワイトをわずか14ポイント差で上回った。 76ersの4年目のガードは、今季初めてオールスターに選出され、レギュラーシーズンでは1試合平均25.9得点、6.2アシストを記録した。マクシーは1995年にダナ・バロスが受賞して以来、76ersの選手として2人目の受賞者となった。
Philadelphia 76ers guard Tyrese Maxey is the recipient of the George Mikan Trophy as the 2023-24 Kia NBA Most Improved Player. pic.twitter.com/3tvyCiPHma
— NBA Communications (@NBAPR) April 23, 2024
ジョエル・エンビードが怪我でシーズンの大半を欠場したとき、マクシーはリーダーシップの役割を担った。マクシーの活躍もあり、76ersはイースタンの第7シードでプレーオフに進んだ。
最優秀クラッチ選手賞
ファイナリスト
- ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
- デマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)
- シェイ・ギルジャス-アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
過去2度のMVPを受賞しているカリーは、クラッチポイント、逆転の3ポイントシュート、決勝点などクラッチな最も重要な瞬間においてNBAをリードした。
NBA15年目だったカリーは、昨シーズンから重要性が若干低下したが、それでも平均26.4得点、4.5リバウンド、5.1アシストでシーズンを終えた。チームは最終的にはプレーオフを逃したが、カリーがウォリアーズにとって重要なピースであることを証明するには十分な出来だった。
Golden State Warriors guard Stephen Curry is the recipient of the Jerry West Trophy as the 2023-24 Kia NBA Clutch Player of the Year. pic.twitter.com/NyylEJXK2R
— NBA Communications (@NBAPR) April 25, 2024
最優秀コーチ賞
ファイナリスト
- マーク・デイグノート(オクラホマシティ・サンダー)
- クリス・フィンチ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- ジャマール・モズリー(オーランド・マジック)
デイグノートが率いたサンダーがウエスタンカンファレンス第1シードを獲得したのは驚きだった。サンダーはシーズン前の予想を覆し、57勝25敗でレギュラーシーズンを終了した。再建計画は予定よりも早く進んでおり、シェイ・ギルジャス-アレキサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンのスター3人とともに、デイグノートの指導力も多くの称賛を受けた。
Oklahoma City Thunder head coach Mark Daigneault is the recipient of the Red Auerbach Trophy as the 2023-24 NBA Coach of the Year. pic.twitter.com/f0UEJ30QAs
— NBA Communications (@NBAPR) April 28, 2024
社会正義賞
ファイナリスト
- カール-アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)
- CJ・マッカラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)
- リンディ・ウォーターズ3世(オクラホマシティ・サンダー)
- ラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・クリッパーズ)