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畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子ら日本勢21名が出場|全米女子オープンゴルフ選手権2024

ゴルフの海外女子メジャー第2戦、全米女子オープンゴルフ選手権 presented by allyがペンシルバニア州ランカスターカントリークラブで5月30日(木)から4日間にわたって行われる。日本の選手は、渋野日向子、畑岡奈紗、古江彩佳、山下美夢有ら21名が出場資格を得ている。 ゴルフの勝敗予想&オッズはこちらでチェック 79回の歴史を誇る由緒ある大会 3年前は笹生が日本人女子3人目の偉業 今年で79回目を迎える全米女子オープン。戦後すぐに産声を上げた歴史ある大会は、過去の優勝者にはアニカ・ソレンスタム、ベッツィ・キングら多くのレジェンドが名を連ねているのに加え、2021年には日本の笹生優花もその1ページに名を刻んだ。戦いの舞台となるランカスターカントリークラブは、2015年以来2度目の開催。フロント9は、ティショットから的確な戦略が求められ、バック9は長さと高低差が特徴的でセカンドショットが打ち上げとなるホールが5つ含まれている。今年は総勢156名のゴルファーが、この戦略的でトリッキーなコースを舞台に熱い戦いを繰り広げる。 畑岡奈紗、山下美夢有、古江彩佳ら日本勢に注目 日本人では、世界ランキング18位の畑岡奈紗が昨年のリベンジに燃える。昨年は最終日を首位でスタートするも、スコアを落として4位に終わり悲願のメジャー制覇とはならなかった。今シーズンも米ツアーを主戦場とし、最高位はHSBC女子世界選手権の3位。メジャー初戦だった4月のシェブロン選手権では13位に終わっただけに、巻き返しが期待される。 畑岡に次ぐ日本勢2番手の世界ランキング23位の山下も昨年の悔しさを晴らそうと意気込む一人だ。JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)で2年連続賞金女王に輝いている22歳は、今季は11試合の出場で未勝利だが10位以内が7回と安定している。初挑戦だった昨年の全米女子オープンは、予選落ちと悔しい結果となった。今年はまずは予選を突破し、少しでも上位に食い込みたいところだ。 世界ランキング25位の古江彩佳は、パリ五輪を狙う上でも重要な一戦となる。2022年に米ツアー初優勝を飾った古江は、今季12試合に出場してトップ10以内が5度。前週のみずほアメリカズ・オープンでは最終日に一度は首位に並ぶも後半に崩れて7位でフィニッシュした。全米女子オープン開幕前の5月27日に誕生日を迎えたばかりの24歳が、米ツアー2勝目で自らを祝えるか。 世界ランキング30位の笹生は、冒頭でも触れたとおり2021年の大会覇者。19歳11か月17日でパク・インビに並ぶ全米女子オープン史上最年少優勝を飾り、樋口久子、渋野日向子に続く日本女子史上3人目の偉業を達成した。そこから3年、今季は8戦して10位以内が1回と調子が上がってこない。それでも、昨年の全米女子プロでも2位に入ったように大舞台で強さを発揮するだけに、日本女子ではまだ誰も達成していない海外女子メジャー2勝目を期待したい。 その他の日本勢では、2019年のAIG全英女子オープンを制した渋野、東京五輪銀メダリストの稲見萌寧、竹田麗央、岩井千怜、鈴木愛、小祝さくららJLPGAの賞金ランキングトップ4にも注目したい。 優勝候補は世界ランキング1位のネリー・コルダ 優勝候補筆頭は、LPGA出場5試合5連勝と異次元の強さを見せているネリー・コルダだ。東京五輪金メダリストで世界ランキング1位のコルダは、5月のファウンダーズカップでいったんは記録が途切れたが、すかさず翌週に今季6勝目を挙げた。BeeBetの優勝予想オッズ(2024年5月28日14時時点)でも1番人気の「4.50」倍となっている。 コルダに続くのが、ファウンダーズカップでコルダを下してツアー2勝目を飾ったローズ・チャン。BeeBetの優勝予想オッズ(2024年5月28日14時時点)では、コルダに次ぐ「20.00」倍をつけている。その後に、21歳ながら米ツアー2勝をあげているタイのアタヤ・ティティクルとメジャーを2勝している韓国のコ・ジンヨンが「22.00」倍で並び、日本の古江が「25.00」倍、畑岡が「26.00」倍と続いている。なお、その他の日本勢は、山下が「51.00」倍、笹生が「56.00」倍、西郷真央が「81.00」倍、岩井千怜が「86.00」倍で、100倍を切っているのはこの6人のみ。稲見は「301.00」倍、渋野も「401.00」倍と高いオッズをつけている。 大会概要 大会名称:全米女子オープンゴルフ選手権 presented by ally(欧文名:WOMEN’S US OPEN presented by ally) 日程:2024年5月30日(木)~6月2日(日) ※日本時間3日(月)午前終了予定 コース(開催地):ランカスターカントリークラブ(米ペンシルバニア州) コース総距離:6583ヤード/パー70 日本人出場選手 稲見萌寧 岩井明愛 岩井千怜 尾関彩美悠 神谷そら 河本結 木村彩子 小祝さくら 西郷真央 櫻井心那 笹生優花 渋野日向子 鈴木愛 竹田麗央 仁井優花 西村優菜 畑岡奈紗 藤田さいき 古江彩佳 山下美夢有 吉田優利 (五十音順) BeeBetの会員登録はこちら

全米プロゴルフ選手権の予想

106回目を迎える全米プロゴルフ選手権が日本時間16日に米ケンタッキー州ルイビルのバルハラ・ゴルフクラブで開幕した。最後にバルハラ・ゴルフクラブで全米プロゴルフ選手権を開催したのは2014年で、その年はロリー・マキロイが優勝した。 BeeBetの会員登録はこちら バルハラ・ゴルフクラブは、全米プロゴルフ選手権を開催するのがこれで4回目。過去の優勝者にはマーク・ブルックス(1996年)、タイガー・ウッズ(2000年)、そして前述のマキロイ(2014年)が名を連ねる。 全米プロゴルフ選手権のコンディションと勝者のトレンド 湿った状況と厄介な雨は、おそらくコースの1/3でプレイヤーたちを悩ませるだろう。競技者は、変わりゆくコンディションに柔軟に対応する必要があり、そんな不安定な天候がメジャー大会の難しさを増幅させる。 世界ランキング1位で4月のマスターズを制したスコッティ・シェフラーは、そんな状況でも動じないだろう。メジャー連続制覇に向けてしっかりと準備が整っているように見える。シェフラーに最終的に勝つためには、ゴルファーはすべてのスキルを完璧に発揮し、最終日には彼を見据えなければならない。 柔らかくて距離があり、標高の変化があるこのコースでは、飛距離とボールスピードが求められる。さらに、正確さも重要になる。これはメジャー大会であり、バルハラにはわずか23エーカーのフェアウェイしかなく、広大なラフが広がる。4インチ以上と芝足が長く湿り気がある密集した均一な草がすべての着地エリアを囲み、ティショットやアプローチショットが荒れた場合にトラブルを引き起こす。故に、飛ばし屋がここでの勝者になりやすい。 クウェイルホロー、オーガスタナショナル、トーリーパインズ、ミュアフィールド・ビレッジGCのように、勝つためにはロングアイアンの技術が必要になる。ウッズが20年間教えてくれたように、これがトーナメントを勝ち抜く方法だ。アイアンショットの3分の2は、175ヤード以上の飛距離を要する。さらに、小さいグリーンを制することも、このスキルでライバル達に差をつけることができる。さらに、ゾイシアグラスのフェアウェイもアプローチに影響する。 パッティングも、勝つためには重要なスキルだ。2014年には、トップ10のうち7人が、パット数で大会上位12人以内に入っていた。飛距離の次にパッティングが、勝者と最も相関のある特徴だった。もしシェフラーがパットでつまずけば、他者には彼を打ち負かすチャンスが生まれる。 11のパー4のうち、7つが460ヤード以上で、3つは415ヤード未満。長短のパー4両方でスコアを出せる能力は今大会を勝つためには必須だ。2014年のトップ10を調べると、その12人の選手(タイ含む)は、パー4で平均して8ストロークを稼いでいた。優勝スコアは10アンダー前後になると考えられるので、すべてのタイプのパー4で成果を上げることは大きなスコアリングアドバンテージになる。 全米プロゴルフ選手権はその後、哲学を変えた。出場選手は、2014年、2000年、または1996年よりもパーをセーブする必要がある。ボギーを回避することが、この選手権を勝ち抜く重要な要素となる。巧みなショートゲームプレイヤーは、パーをセーブするだけでなく、パー5や短いパー4でもスコアを出してくる。 バルハラ・ゴルフクラブのコース説明 バルハラ・ゴルフクラブは1996年にブルックスが勝利したときはパー72、全長7,144ヤードのレイアウトだった。しかし、今回の公式スコアカードはパー71、全長7,609ヤードだ。ブルックス以外では、バルハラの他の2人の優勝者も当時最も飛ばすプレイヤーだった。大会の舞台となるルイビルでは5月に2インチ以上の雨が降り、今週もさらに1〜2インチの降雨が予想されている。長く、厚く、密集したラフは、ショットに大きな影響を与える。 予選を通過する最良の手段は、できるだけ深いラフからボールを遠ざけること。今大会には前年覇者のブルックス・ケプカ、前週優勝のマキロイ、世界ランク1位のシェフラーは、好調な状態で大会に入っている。3人が調子良い中で、他者に勝つチャンスはあるのだろうか。天候状況とコース条件を考えると、その答えはイエスだと信じる。グリーンは再整備されベントグラスを維持しているが、フェアウェイはゾイシアグラスに移行した。この美しいボールストライキングのブレンドは、雨と湿気を処理するのに非常に優れている。2014年のマキロイは非常に柔らかい条件に悩まされた。 似たようなコースの比較としては、セントルイスのベラリーブとメンフィスのTPCサウスウィンドがある。どちらもゾイシアフェアウェイを持ち、ベラリーブはベントグラスグリーンも持っている。バルハラに降った雨を考慮すると、フェアウェイには少し弾力があるが、柔らかいゴルフコースは競技者の助けになるだろう。季節的な気温と低い風の条件は、好スコアを出しやすい。そのため、前述の3人は、コースが硬く速い場合よりも差をつけるのが難しくなる。 ここバルハラは、PGAツアーで3番目に長いコースだけでなく、3番目に小さいグリーンを持つコース。極端な長さと非常に小さなグリーンの組み合わせは、出場者にとって厳しい挑戦となる。さらに、60のバンカーと、ルイビル東部の丘を登り降りする間に水が絡む7つのホールが待ち受ける。多数のアップアンドダウンのアプローチショットが、キャリー距離と着地点の見積もりを求められるだろう。 BeeBetの会員登録はこちら