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井上尚弥vsルイス・ネリのアンダーカード:メインイベント前の全試合

5月6日(月・祝)、東京ドームにて井上尚弥がルイス・ネリとの4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチに挑む。この試合に加えアンダーカードの試合も魅力十分なバウトだ。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック 井上尚弥(戦績:26勝0敗)は言わずと知れたチャンピオンである。この日本人スターはスティーブン・フルトンとマーロン・タパレスにKO勝利を収めスーパーバンタム級を制覇し、男性ファイター史上2人目となる2階級4団体統一王者となった。 『モンスター』はパウンド・フォー・パウンド(無差別級ランキング)でも上位に入るほどの強者で、多くの人々が彼を昨今の世界最強ボクサーだと讃えている。井上尚弥は2014年4月6日にWBC世界ライトフライ級王座を獲得してから、ずっとチャンピオンの地位で戦ってきた。 ルイス・ネリ(戦績:35勝1敗)は過去に山中慎介とのWBC世界バンタム級タイトルマッチにおいて、1度目は4ラウンドKO、2度目は2ラウンドTKOと勝利を収めるも、禁止薬物や体重超過といった問題を起こし、日本ボクシング協会から無期限活動停止処分を受けていた。 元チャンピオンは現在4連勝中、これまで27試合をKOで勝利している。なお、この試合にあたってネリの処分は解除された。 アンダーカードでは3つのタイトルマッチが行われ、オーストラリアのスターや井上尚弥の弟などが出場する予定だ。 井上尚弥vsルイス・ネリのアンダーカード 以下、井上尚弥vsルイス・ネリのアンダーカードを紹介する。 ジェイソン・マロニーvs武居由樹 階級:バンタム級 マロニーの戦績:27勝2敗 武居の戦績:8勝0敗 団体・称号:WBO世界バンタム級王座 ジェイソン・マロニーは、武居由樹を相手にWBO世界バンタム級王座の防衛戦に挑む。 マロニーは、世界王座決定戦でエマヌエル・ロドリゲスと井上尚弥に敗れた過去を持つが、2023年5月にビンセント・アストロラビオを倒しWBO世界バンタム級王座を手に入れ、現在6連勝中だ。 一方、元K-1チャンピオンの武居は2014年から2020年までキックボクシング界で活躍。ボクシングに転向してからKO率100%という驚きの結果を残している。 井上拓真vs石田匠 階級:バンタム級 井上の戦績:19勝1敗 石田の戦績:34勝3敗 団体・称号:WBA世界バンタム級王座 井上拓真は、石田匠を相手にWBA世界バンタム級王座の防衛戦に挑む。 井上尚弥の弟、拓真は直近の6試合で連勝中。2023年4月にリボリオ・ソリスを抑え、かつて兄の尚弥が手にしたWBA世界バンタム級王座を獲得した。 一方の石田は2017年に行われたWBA世界スーパーフライ級王座を賭けた戦いでカリッド・ヤファイに判定負けして以来の世界挑戦となり、それ以降の戦績は10勝2敗、現在5連勝中だ。 ユーリ阿久井政悟vs桑原拓 階級:フライ級 阿久井の戦績:19勝2敗1分 桑原の戦績:13勝1敗 団体・称号:WBA世界フライ級王座 ユーリ阿久井政悟は、桑原拓を相手にWBA世界フライ級王座の防衛戦に挑む。 かつてサッカー少年だった阿久井は今年1月、アルテム・ダラキアンを撃破してWBA世界フライ級王者に。今回が初の防衛戦となる。 桑原は現在5連勝中でそのうち4試合でKO勝利。昨年7月にウラン・トロハツをKOで倒し、同階級の中で名を揚げた。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック

『モンスター』退治へ、ルイス・ネリが井上尚弥に勝利する可能性は?

5月6日(月・祝)、東京ドームのリングでアンディスピューテッド・チャンピオン井上尚弥と対峙した時、人々がルイス・ネリに期待しているのはかませ犬の役割でしかない。メキシコ人サウスポーは2階級制覇の実績を持ちながらも、「BeeBet」が井上の勝利「1.04」倍に対して、ネリの勝利「9.25」倍のオッズをつけるほど、この試合で圧倒的不利と予想されている。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック ネリが番狂わせを起こし、井上有利を予想するファンやエキスパートに一泡吹かせることは可能なのだろうか。ボクシングの歴史には、驚くべき結末の待っていた試合が全ての階級で数多く存在している。最近で言えば4月20日(土)、ライアン・ガルシア(アメリカ)が圧倒的不利というオッズを覆し、PFP(パウンドフォーパウンド)のスター、デビン・ヘイニー(アメリカ)に初黒星をつけた例もある。この結果を予想できた人は多くはないだろう。 井上(26勝0敗、23KO)は現在、世界中に敵なしの強さを見せつけているファイターだ。そのパンチで4階級制覇を果たし、これまでにノックアウトも量産してきた。しかも、80年代「黄金の中量級」の1人として史上初の5階級制覇を果たしたトーマス・ハーンズとは異なり、井上は強打を受けてもびくともしないように見える。 対するネリ(35勝1敗、27KO)もまた素晴らしいファイターである。メキシコのティファナ出身の元チャンピオンは世界レベルのスキルに加え、戦績が示す通りの強烈なパンチもある。この点で、井上がこれまでこの階級で勝利した2人のボクサーとは大きく異なる。スティーブン・フルトンは21勝のうちKO勝利は8戦のみ、マーロン・タパレスは37勝のうちKO勝利は19戦のみだった。だがネリには対戦相手を打ち砕く力がある。 ここでは、ネリにとってキャリア最大の大一番となる井上尚弥戦の勝利の可能性について探っていく。 ルイス・ネリは井上尚弥をノックアウトできるのか? もしネリがベストショットを相手の顎に命中させられれば、スーパーバンタム級の誰が相手であってもノックアウトするだけの力がネリにはある。パワーの使い方も巧みで、『リングマガジン』の年間最優秀試合にも選ばれたアザト・ホバニシャン(アルメニア)戦ではそうしたシーンが何度となく見られた。 ネリはまた、カウンターパンチの名手でもあり、特に左のパンチはスピードがある強力な武器だ。もし井上に一撃入れることができれば、大きなダメージを与えられるはずだ。加えて、ネリには持ち前の負けん気、一気呵成に攻め込むだけの勇気がある。 問題は、井上を仕留められるかだろう。過去24戦のうち、井上が窮地に陥ったのはわずかに1試合、2019年の年間最優秀試合に選ばれたノニト・ドネア戦だけだ。その試合、井上は眼窩骨を骨折し、少なくとも2回ほどふらつく場面が見受けられた。 しかし、それだけのダメージを受けながらも、井上は12回を戦い切り、ユナニマスデシジョンで判定勝ちを収めた。日本が誇るスターは、勢いを取り戻したレジェンド、強烈なパンチを持つドネア相手に真っ向から勝負してみせた。 ネリが井上からKOを奪ったら大騒ぎになるだろう。 ルイス・ネリは井上尚弥相手に判定勝ちを収められるか? 強烈なパンチ力を持ち、数々のノックアウトシーンを繰り広げてきたボクサーの場合、得てしてそのほかの武器は霞んでしまうもの。ボクシングファンの見方はそういうものだ。 しかし、井上には完璧なテクニック、タイミングのうまさがある。昨年5月のスティーブン・フルトン戦前には、ボクサーとして優れたフルトンを相手に井上が苦戦すると見る向きも多かった。しかし、井上はこの才能あるアメリカ人ボクサーを前に戦術面でも上回り、最後は強烈な一撃でマットに沈めてみせた。 ネリのスキルも評価されてしかるべきものだが、井上を全てのラウンドで上回ることができるだけのスタイルを持ち合わせているわけではない。軽量級でそれだけの力を持つボクサーは今のところ見当たらない。ただ、序盤のフレッシュな状態でダメージを回避できれば、メキシコ人ボクサーには井上に肉薄するだけのだけの力はある。 ネリにとってアドバンテージとなりうる点があるとすればワークレートだ。ホバニシャン戦でネリは11回のTKO勝利までに688回のパンチを放ち、210回をヒットさせた。タパレス戦の井上は同じく11回までに410回を放ち、ヒット数は146回だった。とはいえ、この2試合を比べること自体、あまり意味はないだろう。 ネリが多くのパンチを繰り出しながら井上を相手に12回を戦い切り、判定勝ちできるか? 賢いギャンブラーならその賭けには乗らないだろう。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック

井上尚弥の対戦相手、ルイス・ネリはなぜ日本のボクシング界から追放されていたのか? その経緯

5月6日(月・祝)、ルイス・ネリ(メキシコ)は東京ドームのリングで、現在のボクシング界で最もタフなチャレンジに挑む。ネリの前に立ちはだかるのは、スーパーバンタム級のアンディスピューテッド・チャンピオンに君臨するノックアウトアーティスト『モンスター』井上尚弥だ。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック ネリ(35勝1敗、27KO)にはこれまでにもトップクラスのボクサーと対戦した実績がある。32歳のサウスポーはWBCバンタム級、スーパーバンタム級で2階級制覇を果たしてきた。俊敏かつパワフルで、器用さのあるボクサーであり、自国で戦う井上にとってもタフな試合となる可能性は高い。 しかし、ネリのこれまでのキャリアは決して輝かしい側面ばかりではなかった。元世界チャンピオンでありながらもネリはつい最近まで日本のボクシング界から無期限活動停止処分を受けており、今回の井上との一戦が実現するにあたっては日本ボクシング協会の承認を受けることが必要だった。ありがたいことにその処分は解かれ、世界中のボクシングファンは今、このスリリングな対決に胸躍らせることができている。 なぜネリは日本のボクシング界から無期限活動停止処分を受けていたのか? ここではネリの波乱に満ちた過去について紹介していく。 ルイス・ネリはなぜ日本のボクシング界から無期限活動停止処分を受けたのか? 2017年、ネリは12度にわたって王座防衛を続けていたWBCバンタム級世界王者・山中慎介を4回TKOで沈めた。だが試合後になって、試合前に行われたドーピング検査における禁止薬物(ジルパテロール)の陽性反応が判明して大問題に。『リングマガジン』は即座にネリの王座を剥奪したが、WBCはネリの処分を保留した。 結局、WBCはESPNを通じて発表した声明の中で、「(WBCは)ネリにとって不利な検査結果が、パフォーマンスを向上させるため意図的に禁止物質を摂取した結果だったという十分な確証は得られなかった。すべての情報と事実を考慮し、今回の検査結果は汚染された食物によるものだったと結論づける」とした。 ネリは、トレーニングキャンプ中に大量の牛肉を食べていたことが陽性反応につながったとする宣戦供述書をWBCに対して提出している。実際、メキシコの農場には家畜のサイズを大きくするためにジルパテロールを使用している場所があることがいくつかの情報筋でも確認された。 ただ、問題はこれで終わらなかった。7ヶ月後の2018年3月、ネリと山中の再戦が行われ、山中は2回TKOで敗れた。ただ、計量時点でネリはバンタム級の制限体重を3パウンドオーバーしていた。山中はその上でこの試合に挑んだのだった。 日本ボクシング協会はこのネリの行動を問題視し、日本国内で試合する資格を無期限に停止する処分を下した。 なぜ無期限活動停止処分を受けていたネリが日本での試合を許可されたのか? ではなぜ、日本ボクシング協会は今回、ネリの日本での試合を許可したのか。その理由は発表されておらず、推測することしかできないが、最も受け入れられている推測は以下の通りだ。 ネリは二度にわたってキャリアの終盤に差し掛かっていたベテランの山中を倒した。しかし、その勝利はいずれも正式に認められた状況で勝ち取られたものではなかった。この事実は日本ボクシング協会にとっては受け入れがたいものだったはずだ。 もしこの屈辱を晴らすことができるボクサーがいるとすれば、井上尚弥以上の適任はいない。『モンスター』は現在、世界でも屈指のボクサーであり、圧倒的有利を伝えられる強力なパンチの持ち主だ。 なお、井上本人はこの試合がリベンジマッチとなることを否定している。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック

井上尚弥戦を前に改めて振り返る、ルイス・ネリとは? そのキャリア、戦績|5.6 東京ドーム

​日本が誇る世界スーパーバンタム級アンディスピューテッド・チャンピオン井上尚弥にとって、すべての試合は自分自身との戦いと言える。来るべき東京ドームでのビッグマッチ、ルイス・ネリとの世界スーパーバンタム級4団体王座統一タイトルマッチでもそれが変わることはないだろう。 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック スーパーバンタム級の名だたる王者たちを打ち倒してきた井上にとって、ネリは現在この階級で考えられる最も手強い対戦相手となる。29歳のサウスポー、ネリは77%のKO率を誇り、過去に2階級を制覇、トップクラスのボクサーとして名を馳せている。 最上級のパワーと豊富な経験値を持ち合わせる『パンテラ(黒豹)』ことネリには、『モンスター』井上尚弥への畏怖はない。そもそも挑戦者であるネリはこの一戦に引き摺り込まれたわけではない。それどころか、ネリは1年以上の歳月を費やしてこの一戦の実現を追い求めてきた。 「我々の狙いは井上尚弥だ。これはビッグファイトになる。そして必ず仕留める」とネリは2023年2月のアザト・ホバニシャン戦に勝利した後、「Fight Hub TV」の取材でそう語った。 ネリは自らの言葉を現実のものとするか、それともこのビッグマウスの代償を井上が払わせるのか? ルイス・ネリとは? ネリは2012年5月にプロデビューを果たすと、世界への挑戦権を手にするまでに23連勝、うち17戦でKO勝利をマークした。世界戦の相手はWBC/『リングマガジン』バンタム級世界タイトルを保持する無敗の日本人王者・山中慎介だった。 2017年8月15日、このタイトルマッチでネリは4ラウンドで山中からTKO勝利を収め、一気にスターダムへと駆け上がるかに思われた。しかしながら、メキシコ人ボクサーにとっての最高の瞬間はあっという間に騒動へと移り変わっていった。 キャリアベストとも言うべき試合から1週間後、試合前の検査でネリが禁止薬物のジルパテロールに対して陽性反応を示していたという事実が発覚、『リングマガジン』は即座にネリの王座を剥奪し、山中を世界王者に復帰させた。一方、WBCは食品汚染が原因だったと言うネリの弁明を受け入れ、ネリのタイトル保持を認めた。 事態はそこで収束しなかった。2018年3月、山中とのリマッチに際し、ネリはバンタム級の体重制限を3ポンド(約1.36kg)オーバー、WBCのタイトルを失った。山中はそのハンデを承知でこの試合を行なったが、ネリの前に2ラウンドでTKO負けを喫した。 この試合結果を「受け入れられない」としたJBC(日本ボクシング協会)は、ネリに対して日本国内での無期限の出場停止処分を科した。 山中戦の後、ネリは4連勝を飾り、空位だったWBCスーパーバンタム級の王座を狙うべく、階級を上げた。そして2020年9月26日、当時無敗だったアーロン・アラメダを判定で下し、2階級制覇を成し遂げた。 この時もまた、ネリの栄光は長くは続かなかった。次戦でWBO世界スーパーバンタム級王者ブランドン・フィゲロアとの統一王座戦に挑んだネリは7回TKO負けを喫した。この敗戦が現在に至るまでのキャリアでネリが喫した唯一の黒星となっている。 フィゲロア戦後のネリは4連勝中、3試合でKO/TKO勝利を飾っている。また、ホバニシャンとの一戦は2023年の『リング誌』最優秀ファイトに輝いている。 今回、井上尚弥との対戦が実現するにあたって、JBCはネリに対する無期限の出場停止処分を解除した。 ルイス・ネリの戦績、スタッツ、バイオ 国籍:メキシコ 誕生日:1994年12月12日(29歳) 身長: 165センチ リーチ:169センチ 試合数: 36試合 戦績: 35勝1敗(17KO勝利) 井上尚弥の戦績、スタッツ、バイオ 国籍:日本 誕生日:1993年4月10日(31歳) 身長: 165センチ リーチ: 171センチ 試合数: 36試合 戦績:26勝0敗(23KO勝利) 最新の勝敗予想&オッズはこちらでチェック