UEFAチャンピオンズリーグ2023-24決勝、ボルシア・ドルトムント対レアル・マドリーが日本時間6月1日28時(現地時間20時)にウェンブリー・スタジアムでキックオフする。決勝進出17度目のレアルは、勝てば2年ぶり15度目の優勝。一方、11年ぶり3度目の決勝となるドルトムントは、勝てば27年ぶり2度目の戴冠となる。
ドルトムントの決勝までの道のり
今季のブンデスリーガで5位に終わったドルトムントだが、UEFAチャンピオンズリーグでは自国リーグとは対照的な戦いを見せた。“死の組”だったグループステージを1位通過すると、決勝トーナメントでもPSVアイントフォーフェン、アトレチコ・マドリー、パリ・サンジェルマンを次々と撃破して、2013年以来の決勝へたどり着いた。ドルトムントの特筆すべき点は、パリ・サンジェルマンにグループリーグ第1節で敗れてからの11戦でわずか1敗(7勝3分)しかしておらず、そのうちクリーンシートが6試合と守備面が機能したところだ。また、UEFAチャンピオンズリーグの直近10試合のうち9試合で先取点を決めており、先行逃げ切りのスタイルが板についている。
レアルの決勝までの道のり
2年ぶり36度目のラ・リーガを制したレアルも、UEFAチャンピオンズリーグで見事な戦績で勝ち上がってきた。グループリーグを6戦全勝のトップで勝ち上がると、決勝トーナメントでもライプツィヒ、今季のイングランド・プレミアリーグを制したマンチェスター・シティー、UEFAチャンピオンズリーグ2019-20王者のバイエルン・ミュンヘンといった強豪との対戦も乗り越えてきた。今季のUEFAチャンピオンズリーグを12戦無敗(8勝4分)のレアルは、無敗で決勝まで到達したUEFAチャンピオンズリーグ史上初のクラブとなった。
ドルトムントはMFマルコ・ロイスとDFマッツ・フンメルスの両ベテランに注目
MFマルコ・ロイスは、ドルトムントが2012-2013のUEFAチャンピオンズリーグ決勝を戦った際の主力メンバー。5月31日で35歳となるベテランは、10年以上経った今でもドルトムントの中核を担っている。35歳のDFマッツ・フンメルスとともに経験豊富なベテランの存在は、大舞台で重要なピースとなるはずだ。
レアルの注目はMFジュード・ベリンガムとFWビニシウス・ジュニオールの若手コンビ
ドルトムントからレアルへ移籍して1年目のMFジュード・ベリンガムは、今季のリーグ戦でチームトップの19得点をマークしてラ・リーガ最優秀選手に選ばれた。20歳のイングランド代表はUEFAチャンピオンズリーグでも4得点、4アシストと活躍を続け、古巣相手の頂上決戦でもゴールが期待される。また23歳のFWビニシウス・ジュニオールも、リーグ戦でベリンガムに次ぐチーム2位の15ゴールを記録。UEFAチャンピオンズリーグでも5ゴールを決めており、決勝の活躍次第で得点王も視野に入ってくる。
両チームの対戦成績はレアルが勝ち越し
レアルの6勝3敗5分でレアルが勝ち越している。ゴール数はレアルの24に対して、ドルトムントが19。直近では、UEFAチャンピオンズリーグ2016-2017のグループリーグで2度対戦し、レアルが3-1、3-2といずれも3得点して勝利している。なお、レアルは、UEFAの大会ではドイツのクラブとは直近20回の対戦で、わずか1度しか負けていない(13勝6分)。
予想オッズはレアルが優勢
BeeBetのオッズ(2024年5月30日12時28分時点)は、レアルの勝利(延長除く)が「1.62」倍に対し、ドルトムントのそれが「5.30」倍とレアルが人気を集めている。スコア別の勝敗を見ていると、レアルの1-0勝利が「7.50」倍の一番人気で、レアルの2-1勝利と1-1(延長除く)が「8.00」倍、レアルの2-0勝利が「8.25」で続いている。なお、ドルトムントが勝利する場合は、2-1が「16.00」倍で最も人気となっている。ただし、イングランドのFAカップやUEFAヨーロッパカップ決勝で圧倒的人気だったチームが予想を覆して敗れたように、欧州サッカー最大イベントの一つであるUEFAチャンピオンズリーグ決勝のような大舞台ではどんなことでも起きる可能性がある。今回もどのような結果になるか試合終了のホイッスルが鳴り響くまで分からない。
試合概要
- 大会名:UEFAチャンピオンズリーグ2023-24決勝
- 対戦カード:ボルシア・ドルトムントvsレアル・マドリー
- 開始時刻:日本時間6月1日(土)28:00(現地時間20時)キックオフ予定
- 会場:ウェンブリー・スタジアム(イギリス・ロンドン)