アイルランド出身のTJ・ドヘニーが、9月3日に有明アリーナで行われるスーパーバンタム級の4団体統一王座をかけた試合で、世界で最も恐れられる”モンスター”井上尚弥との対戦に挑む。
ドヘニーは現在3連勝中で、そのすべての勝利が日本の試合でTKO勝ちによるものだ。直近の試合では、5月に井上尚弥 vs. ルイス・ネリのアンダーカードで行われた試合で、無敗のブリル・バヨゴスに4ラウンドTKO勝ちを収めた。
井上はネリを6ラウンドで粉砕したが、彼の試合は全てが一方的だったわけではない。試合の冒頭、井上は強烈な左フックを顎に受けてキャンバスに倒れたが、その後見事に立ち上がり、メキシコからの挑戦者を2度ダウンさせた後、完全にノックアウトした。
「(井上が)結局のところ人間だということがわかったよ」と、ドヘニーは最近、The Ring誌に語っている。「完璧な人間はいないということが証明された。誰だって倒れることはあるんだ。もちろん、彼も俺をノックアウトしにくるだろうし、俺も彼をノックアウトしにいくつもりだ。ただし、これは戦略的にやる。無策でただ打ち合うようなことはしない。それじゃ勝てない」。
「俺が井上の過去の対戦相手とは違うタイプの挑戦をもたらすと思う。前回の二人はサウスポーだったけど、彼らのキャリアを振り返ってみると、彼らはバンタム級のキャリアの選手だった。俺はキャリアを通してスーパーバンタム級で戦ってきたし、体重の割に大きいことは周知の事実だ。俺にはその強さがあり、みんなが知っているようにパンチ力もある。それらをリングに持ち込むんだ」。
ドヘニーは”モンスター”に打撃を与えることができるのか、それとも井上が無敗の記録を28-0に伸ばすのか?
TJ・ドヘニーとは?
ドヘニー(37歳)は、元IBFスーパーバンタム級チャンピオンで、サウスポーの選手。オーストラリアを拠点に活動しており、2012年にプロデビューしてから19連勝を達成し、岩佐亮佑とのタイトルマッチに挑戦した。ドヘニーは判定勝ちを収め、その後、日本の高橋竜平との初防衛戦でも勝利した。
WBAのダニエル・ローマンとの12ラウンド判定負けでタイトルを失ったが、ドヘニーは再び栄光を取り戻すことを目指している。イオヌト・バルタ、マイケル・コンラン、サム・グッドマンに対する敗北などの挫折があったが、ドヘニーの経験、決意、そして勤勉さは最大限の敬意を集めている。
昨年6月以来、彼はWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王者の中嶋一輝を4ラウンドTKOで下し、アジアパシフィック王座を獲得。無敗のアメリカ人ジャフェスリー・ラミド相手にそのベルトを防衛し、その後、ブリル・バヨゴスを退けた。
現在、ドヘニーはWBOで2位にランクされており、IBF、WBA、WBCでもトップ10に入っている。彼は、無敗のオーストラリア人のサム・グッドマン(WBOの第1位)が世界タイトル挑戦の前に調整試合を選択したため、このタイトルショットを得た。
TJ・ドヘニー 戦績・統計・プロフィール
- 国籍: アイルランド
- 生年月日: 1986年11月2日
- 身長: 5フィート5インチ/166cm
- リーチ: 5フィート8インチ/173cm
- 総試合数: 30
- 戦績: 26勝4敗 (20KO)
井上尚弥vsドヘニーの試合はいつ行われる?
井上尚弥vsTJ・ドヘニーは、2024年9月3日(火)に東京・有明アリーナでメインイベントとして開催される。セミではWBO世界バンタム級王者・武居由樹vs比嘉大吾が行われる。
井上とドヘニーのリングインは当日19:00〜20:00頃を見込むが、イベントの進行状況により、開始時間が前後する可能性がある。
試合は動画配信サービス『Lemino(レミノ)』で独占無料生配信され、アーカイブ(見逃し)配信も9月9日23:59までは無料で、翌10日以降は『Leminoプレミアム』(月額税込990円、初回1か月無料)会員向けに提供される見込み。(※)
※7月16日発表のLeminoのプレスリリースでは、アーカイブは『Leminoプレミアム』会員向けとされていたが、8月29日に無料期間が明記された。