登録者数2000万人以上を誇る人気Youtuberのジェイク・ポールが、総合格闘家のマイク・ペリーと日本時間7月21日にボクシングマッチを行う。ポールは胃潰瘍の再発によりマイク・タイソンとのビッグマッチが延期されたが、「暴力王」で知られるペリーと対戦する。ここでは、この異種格闘技戦の見どころ、予想オッズを紹介する。
通算戦績が9勝1敗のポールは、これまでに6試合中5試合で異なるMMAファイターと対戦しており（タイロン・ウッドリーに2度勝利）、ボクサーに対しては2勝1敗の戦績を持ち、自身のレベルと見なされる実力者に対して連勝している。このYouTuberは元々58歳のタイソンと対戦する準備をしていたが、今度は「アイアン・マイク」を思い起こさせる相手との戦いに備えている。ちなみに、ポールはペリーよりもリーチで5インチ（12.7センチ）、身長でも数インチの利点がある。
一方のペリーは、2014年にプロ総合格闘家としてデビュー。通称「プラチナ」は2016年にUFCに加入し、その間に7勝8敗の成績を残した。彼は素手でボクシングを行う「Bare Knuckle FC」で居場所を見つけ、素手の試合で5連勝を記録し、そのうち3試合をTKOで勝利した。ポールとの試合は彼にとってプロボクシングの2戦目となる。
リングでの攻撃方法はかなり対照的だ。ポールはパワーパンチャーだが、距離感を使った戦いも得意とする。トミー・フューリー戦では157打中49本を決めて（命中率31.2%）ノックダウンさせた。ネイト・ディアス戦では全491打中174本を決めて（命中率35.4%）、パワーを持った140打を着地させた。しかし、それらのうち34本はジャブで、距離を保つために使って対戦相手との長丁場を支えた。
ポールは、アンドレ・オーガスト戦ではジャブを使って相手を後退させ、オーガストが有効な一撃を狙った際にはポールがKO勝利を収めた。また、ライアン・ボーランド戦ではポールはボーランドをコーナーに追い詰め頭に連打を決めたが、ボーランドは4年半ぶりの試合だった。
オクタゴンでは、ペリーは1分間あたり4.32本の有効打をヒット。また、最後の2試合で3桁にも上るショットを受けた。その後、彼が「Bare Knuckle FC」で成し遂げたことは非常に印象的だった。
ペリーはエディ・アルバレス戦で127-110とアウトランドされたが、クリンチでのヘッドショットでより多くの打撃を決め、TKO勝利を収めた。ルーク・ロックホールド戦では60打中30本（50%）を命中させてまたしてもTKO勝利を収めた。
やるかやられるかの精神で戦うペリーは、大穴みたいなもの。彼はポールにとってこれまでで最も危険な相手かもしれない。彼のベアナックルのスキルは、忍耐が鍵となるボクシングでうまく活かされるだろうか。
技術的な試合にはならないかもしれないが、異なるスタイルのぶつかり合いが試合を長引かせる可能性がある。その場合、自分のキャリアを真剣に取り組んできたポールが勝者とされるかもしれない。
BeeBetの予想（2024年7月17日午前1時28分）は、ポールの勝利が「1.22」倍に対し、ペリーが「3.80」倍と、Youtuberが総合格闘家を上回っている。
試合概要
- 日付: 現地7月20日（土）
- 対戦カード：ジェイク・ポール vs マイク・ペリー
- 開始時間: 米国東部時間午後9時（日本時間7月21日（日）午前11時）＊Prelimは米国東部時間午後7時（日本時間7月21日（日）午前9時）から
- メインイベント開始時間(予定): 米国東部時間午後11時30分（日本時間7月21日（日）13時30分）＊上記の時間は、すべて当日の大会・試合進行次第で前後する。
- 試合会場: アマリー・アリーナ（フロリダ州タンパ）