日本時間6月15日にドイツで開幕し24か国が出場するEURO2024(ユーロ2024)。6月30日からは負けたら終わりのノックアウトステージに突入し、熱い戦いが本格化する。ベスト16の試合の中から、BeeBetのオッズを元に、注目の5試合をピックアップする。
6月30日(日)
ドイツ(1.62)vsデンマーク(5.50)
安定した強さでグループAを首位突破したドイツと、3戦すべて引き分けでグループCを2位通過したデンマークの対決。開催国のドイツは、パス成功率が出場24か国中トップの93%。その中心を担うのが、MFトニ・クロース(レアル・マドリード)だ。34歳のベテランは、出場選手中最多の341回のパスを試み、326回成功。その成功率は、驚異の95.67%。中盤の華麗なパス回しから、今大会でともに2ゴールのジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)やニクラス・フュルクルク(ボルシア・ドルトムント)を絡めた攻撃は強力だ。一方のデンマークは、堅守からアップセットを狙う。その中でも攻守で活躍するMFクリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド)に注目だ。両チームの対戦成績は、ドイツが15勝8敗5分けと勝ち越しているが、直近4試合のうち3試合で引き分けており、今回のマッチアップも接戦が予想される。
7月1日(月)
イングランド(1.38)vsスロバキア(8.75)
グループCを1位通過したイングランドと、勝ち点4で4チームが並んだグループEを3位で突破したスロバキア。前回大会準優勝より高みを目指すイングランドは、グループリーグで1勝2分けと無敗ながら、ややもたついた印象がある。初戦のセルビア戦こそ勝利したが、その後のデンマークとスロベニアには引き分けと決定力を欠いた。スロバキア戦では、FWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)、MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)らに期待が寄せられる。一方のスロバキアは、グループリーグ初戦のベルギー戦で番狂わせを起こして勝利したが、その後のウクライナ戦とルーマニア戦では勝ち点1しか積み上げることができなかった。両チームの対戦成績は、イングランドが5勝1分けと負け知らず。なお、両チームはユーロ2016のグループステージで対戦し、その時はスコアレスドローに終わった。
7月1日(月)
スペイン(1.16)vsジョージア(16.00)
ヨーロッパ王者に3度輝いたことがあるスペインと、ユーロ初挑戦で16強に駒を進めたジョージアの一戦は、予選のリマッチ。予選では、スペインが7-1、3-1と圧勝したが、ジョージアは最も勢いに乗っているチームの一つでもあり、本番ではどうなるか予想がつかない。スペインは、出場24か国のうち唯一の3戦全勝でグループステージを突破。21歳のMFニコ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)、31歳のFWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)、16歳のラミン・ヤマル(バルセロナ)などベテランと若手がうまく融合しており、優勝候補の呼び声が高い。一方のジョージアは、グループステージ最終節で2016年のユーロ王者ポルトガルを破る大金星でグループステージ突破を決めた。攻撃では23歳のFWジョージズ・ミカウタゼ(メス)が3戦連続ゴールと絶好調。守備では、GKギオルギ・ママルダシュビリ(バレンシア)がポルトガル戦で再三のファインセーブでゴールマウスを守るなど、セーブ数が全出場選手の中でトップを走る。初のグループステージ突破の勢いを保ったまま、イベリア半島の強豪相手に再びジャイアントキリングなるか。
7月2日(火)
ポルトガル(1.32)vsスロベニア(9.50)
早々にグループステージ突破を決めながら、第3節でジョージアにまさかの敗戦を喫したポルトガルは、メンバーを落としていたとはいえそのショックから早急に立ち直らないといけない。ユーロ6度目の出場を果たしているFWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)は、ユーロ最多得点記録(14)を保持するが今大会はいまだ得点なし。スロベニア戦では、39歳のストライカーが自らの記録を更新するか期待がかかる。対するスロベニアは、強豪イングランドが同居したグループCを3戦連続引き分けで乗り切り、ユーロ出場2回目で初のノックアウトステージ進出を決めた。なお、両チームは2024年3月に行われた親善試合で初対戦し、スロベニアが2-0で勝利している。
7月3日(水)
ルーマニア(8.25)vsオランダ(1.38)
勝ち点4で4チームが並んだ大混戦のグループEを1位通過したルーマニアと、第3節でオーストリアに2-3で敗れグループDを3位通過となったオランダの一戦。ルーマニアは、グループリーグ初戦のウクライナ戦を3-0で快勝して好スタートを切るも、次戦のベルギーに敗れると、最終節のスロバキアには引き分けて辛うじて首位を確保した。注目は、今大会2得点のMFラズバン・マリン(エンポリ)。対するオランダは、第2節までグループD首位を走っていたが第3節のオーストリア戦では壮絶な打ち合いの末に敗れた。それでも、グループリーグでは主力のメンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード)とコーディ・ガクポ(リヴァプール)の両FWが得点を決めているのは明るい材料だ。両チームの対戦成績は、オランダが10勝1敗3分けと圧倒している。
*国名横の()内のオッズは日本時間6月29日11時30分時点
*日時はすべて日本時間で表記