16か国が出場するコパ・アメリカが、日本時間6月21日に開幕した。ここからおよそ1か月にわたりアメリカ大陸最強国を決める熱い戦いがアメリカ国内で繰り広げられる。どの試合も見どころたっぷりの試合ばかりだが、ここでは6月24日~30日の間に行われる試合の中から、BeeBetのオッズを元に、注目の5試合をピックアップする。
6月25日(火)
ブラジル(1.12) vs コスタリカ(19.00)
前回大会準優勝だったブラジルの初戦。グループDに属するカナリヤ軍団は、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)、ロドリゴ(レアル・マドリード)、ラフィーニャ(バルセロナ)など多彩な攻撃陣を揃える。FIFA世界ランキング(2024年6月20日時点)4位と同52位の対戦ならこのオッズも頷ける。しかし、コスタリカは若き才能あふれるタレントを擁するだけに侮れない。アンディ・ロハス(エレディアーノ)、ウォレン・マドリガル(サプリサ)といった10代のストライカーが番狂わせを演じる立役者となるか。2022年ワールドカップのカタール大会で日本代表を破ったような実力を出せるか注目だ。
6月27日(木)
エクアドル(1.48) vs ジャマイカ(6.75)
FIFA世界ランキング30位エクアドルと同53位ジャマイカの一戦は、初戦を落としたチーム同士の対戦。グループリーグ突破に向けてどちらも負けられない。エクアドルは、初戦のベネズエラ戦で先制しながらも後半に2失点して逆転負けを喫した。エースのエネル・バレンシアを中心とした攻撃陣で巻き返しを期す。対するジャマイカは、初戦のメキシコ戦ではゴールが遠く、0-1で敗れた。レゲーボーイズ(ジャマイカ代表の愛称)のカギを握ると思われていたFWレオン・ベイリーはロスターには登録されているが、休息を取るとの理由でコパ・アメリカには出場しないと思われる。エース不在のチームは、FWミチェル・アントニオ(ウェストハム)らでその失った攻撃力を補うしかない。
6月28日(金)
ウルグアイ(1.11) vs ボリビア(19.00)
FIFA世界ランキング14位ウルグアイと同84位ボリビアの一戦。ボリビアは今大会の中で最もランキングが低いためか、相当なオッズ差がついた。ウルグアイは、初戦のパナマ戦を3-1で快勝してグループリーグ突破に向けて弾みをつけた。ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール)がゴールを決めるなど、攻撃陣は絶好調。ウルグアイ代表最多得点者の37歳FWルイス・スアレス(インテル・マイアミ)は初戦に出番がなかったが、2戦目で出場するか注目だ。一方のボリビアは、第1節のアメリカ戦が0-2の完封負け。グループリーグ突破に向けて最低でも引き分けには持ち込みたいところだ。
6月29日(土)
パラグアイ(9.25) vs ブラジル(1.32)
FIFA世界ランキング4位ブラジルと同58位パラグアイの一戦。6月24日時点ではブラジルはまだ今大会1試合も戦っていないが、タレント揃いのサッカー王国がそう簡単に足元は救われないだろう。25日のコスタリカ戦に続き、オッズ差がかなりついている。パラグアイアは、2010年のワールドカップ南アフリカ大会ではベスト16で日本代表を破り過去最高のベスト8に駒を進めたが、それ以降の3大会は予選で敗退している。ダニエル・ガルネロ監督の下、再建を始めたチームは、今大会でも若手を積極的に招集している。中でも注目したいのが、ブライトンで三笘薫と同僚のFWフリオ・エンシソ。所属クラブで背番号10を背負う20歳が、パラグアイ復活のカギを握る。
6月30日(日)
アルゼンチン(1.30) vs ペルー(9.25)
初戦を快勝したアルゼンチンと、第1戦のチリ戦を引き分けたペルーのマッチアップ。両チームは、26日に第2節を戦い、第3節を迎える時点でアルゼンチンはグループステージ突破を決めているかもしれない。そうなると、主力を落とす可能性もあるだけにペルーにもチャンスがあるかもしれない。アルゼンチンは、初戦で大黒柱FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が2アシストと活躍したが、決定機を外すなどまだ本調子ではない様子。百戦錬磨のレジェンドストライカーは、ノックアウトステージに向けて調子を上げてくるはずだ。一方のペルーは、初戦のチリ戦では試合の大半でボールを支配されたが、スコアレスドローに持ち込んだ。第2節のカナダ戦の結果次第ではノックアウトステージへ駒を進める可能性を残すだけに、重要な一戦となるはずだ。
*国名横の()内のオッズは日本時間6月24日13時05分時点
*日時はすべて日本時間で表記